SMILE ELIFEー半笑いの日々ー

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食道アカラシアになった話(17)ー愛しい日々の思い出を聞いて思うことー

いっちゃんです。

 

初めての人はこちらからどうぞ。 自己紹介です。 smile-elife.com

 

 

 

お久しぶりの食道アカラシアのお話です。

 

 

前回のお話

手術終了

 

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これは10年以上前の話。

今は食事も詰まることなく普通にできるようになりました。

ですが、完治ではありません。

 

 

食道アカラシアとは

 

食道アカラシアとは、食道と胃の境部分の筋肉の緊張が強いために食べ物が胃に流れにくくなっている状態です。そのため、食べ物のつかえ感や胸痛があります。また、吐き気や嘔吐をきたすこともあります。症状が軽度の場合には、薬による内科的治療や内視鏡的治療が行われます。中等症から重症の場合には、手術が必要となります。食道アカラシアは、10万人に12人程度に発症する比較的稀な病気です。

 

注 私の経験は10年ほど前の話になります。今は食道アカラシアの診断方法や治療方法も変わっているかもしれません。症状がある方は早めに医師に相談してください。

 

 

 

膨らんだ食道を切って胃と繋げているので、しばらくは絶食。

今回は手術後なので「アメ食べて良いわけないよね」と自分で納得して完全に絶食。

でも、点滴で栄養が入っているため全然お腹空かない。

食べ物が欲しいとも思わない。

 

痛みもひどくない。

体を動かすと傷口が「はい!ここ穴開けました〜」と主張してくるが、想定内の痛み。

 

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体動かさなければ痛くないって、手術後としては最高の状況よ。

まだまだ管が体内に入っているので、それが気持ち悪い。

痛いわけではないが、無駄な想像力が幅をきかし、

「トイレに行こうと立ち上がった時にこの管が引っかかって、傷口からブイーーーーンとこの管が取れて大量出血。内臓はみだし。怖い!怖いいいいい」

 

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と怯えに怯えて、傷口そのものよりも、そこから出ている管をしっかり守っていた。

この管取れても大量出血しないし、小さな穴から内臓はみ出すわけない。

 

「内臓はみ出し怖いです」

と伝えたわけではないが、術後2日ほどで管は取れた。

点滴は付いたままだが、開放感半端ない。

 

これでどこでも行けるぜ!

と思ったが、体起こすと痛い。

痛いのでベッドで安静にしていると、看護師さんは

「歩いて!内臓が癒着しちゃうから」

と言う。

手術の次の日から歩かされた。

傷口が痛いのに、体を起こされて歩かされる。

スパルタです。

でも癒着が怖いので、

「イタタタタタ」

と体を起こして点滴のカラカラ動かしながら猫背で歩く。

落ち着いて周りをみると、同じような患者さんが数人いる。

みんなカラカラ言わせながら猫背で歩く。

 

私と同じ日に入院した女性も、同じ日に手術したので、痛そうにゆっくり歩いていました。

私達は病院の廊下にあるソファーに座り、前面にある大きな窓から景色を見ながらおしゃべりしていました。

 

「あそこにある公園、娘が小さい頃よく連れて行ったの。もう娘は結婚してこの前出産したとこなの」

 

そう言うと、

 

「あなたも今娘さんといる時間を大事にしてね。子供はあっという間に大きくなるから」

 

と笑う。

 

私は

「たしかに、1年があっという間に過ぎました。すでに新生時期が懐かしいですもん。この大事にします」

と言う。

 

女性はしばらく懐かしくて楽しかった日々の話をしていた。

 

「そろそろ病室戻りません?」

私が聞くと

「私はもう少しここにいるね」

と言った。

 

「じゃ、お先に〜」

と挨拶して病室に戻った。

 

次の日。

女性は

「抗がん剤入れるポートを入れたの」

と話してくれた。

退院して抗がん剤治療をするらしい。

 

その夜。

私はベッドで大人しく本を読んでいた。

看護師さんが部屋に入ってくる音。

そして「○○さん」と女性を呼ぶ。

 

囁くように小さな声で話しているが、向かいのベッドにいるわたしにはしっかり聞こえた。

「先生のお話、ショックでしたよね。なんでも言ってくださいね」

 

女性は小さな声で、でもしっかりと

「私は大丈夫です。子供たちも成人して家庭を持っていますし。もう思いっきり生きました。もしものことがあっても大丈夫です」

と答えていた。

 

看護師さんは、少し躊躇いながらも「そうですか」と部屋から出て行った。

そこからは恐ろしいほどの静寂。

 

いや、廊下や他の部屋、ナースステーションの雑多な物音は聞こえる。

だけど、この部屋は静寂に包まれた。

 

昨日聞いた懐かしい思い出話。

今を大事にして、と言う言葉。

 

本を読んではいるのだが、全く頭には入ってこなかった。

滲んでくる涙も薄っぺらい同情のようで気が引けた。

私は声もかけず、ただただ息を詰めて時間が流れて行くのを感じていました。

 

 

続く

 

 

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